間歇強化

間歇強化(かんけつきょうか)は、心理学や行動学の用語で、行動の強化(報酬や刺激の提供)が一定の間隔やタイミングで行われるパターンを指します。

通常、行動を強化するためには、行動が起こった直後に報酬や刺激が与えられる継続的強化(連続強化)が行われます。しかし、間歇強化では、行動が起こった後に報酬が与えられる頻度が低くなります。

間歇強化にはいくつかのパターンがあります。以下に代表的なパターンをいくつか示します:

1. 固定間隔間歇強化(Fixed Interval Schedule): 一定の時間間隔ごとに行動が強化されるパターンです。たとえば、30分ごとに課題を完了すると報酬が与えられるという場合です。行動の強化が予測可能な時間間隔で行われるため、報酬の直前に行動が増える傾向があります。

2. 変動間隔間歇強化(Variable Interval Schedule): ランダムな時間間隔で行動が強化されるパターンです。たとえば、10分、20分、15分といった不規則な間隔で報酬が与えられるという場合です。報酬が予測できないため、一定の行動ペースを維持することが求められます。

3. 固定比率間歇強化(Fixed Ratio Schedule): 一定の回数の行動が起こるごとに報酬が与えられるパターンです。たとえば、10回の行動ごとに報酬が与えられるという場合です。行動が報酬を得るための必要な回数が予測可能なため、行動の発生が報酬に向けて一気に増加することがあります。

4. 変動比率間歇強化(Variable Ratio Schedule): ランダムな回数の行動が起こるごとに報酬が与えられるパターンです。たとえば、5回、10回、8回といった不規則な回数で報酬が与えられるという場合です。報酬が予測できないため、行動の継続性や頻度が高まることがあります。

間歇強化は、一定の報酬が継続